十三夜2009/10/30 21:51

 今日は、十三夜でした.。旧暦9月13日のお月見のことで、旧暦8月15日の十五夜の約一ヶ月後に巡ってきます。

 十五夜は中国から伝わった行事ですが、十三夜は宇多法皇(一説には醍醐天皇)の時代に始まった日本独特の風習だそうです。十五夜の次に美しい月と言われています。十五夜は里芋など収穫物を供えるのに対して、十三夜は、大豆や栗などを供えるそうです。

 十五夜または十三夜のどちらか一方しか月を観ないことを「片見月」と呼び、縁起が悪いことと言われています。江戸時代の遊郭で、客に足を二度運ばせるため、このような言い伝えが生まれたとか・・。(風流ですが、商魂たくましい・・。)

 十五夜を観ることができなかったわたしは、片見月になってしまうので、お供え、芋と栗、一緒に置いてみました。いつもズボラですみません。(写真)

 お月様、青白く涼しげな光りを放ち、素晴らしく、綺麗でした。

鳥の巣2009/06/03 17:32

 庭の白樫の木にメゾロが巣を作りました。ビニールテープや葉っぱ、鳥の羽などつなぎ合わせたちょっと不器用なかわいらしい巣です。3羽のひなも無事生まれ、5月の終わりには家族で皆飛び立っていきました。小鳥たちがいる間、楽しい時間を過ごすことが出来ました。ひなたちがどうなっているか、気になってよ~く見に行っていました。親鳥にとっては、天敵現る!で、めいわくだったでしょうね。

 メジロはウグイスに似た、美しい小鳥ですね。初めて実物を見ることが出来ました。

雛の家2009/03/03 18:31

 今日はひな祭り。ちらし寿司と潮汁(蛤のお吸い物)を作って、祝いました。写真は、娘が生まれたとき、実家の母が送ってくれた小さなかわいらしいおひな様です。あれから20年。時々、ぎりぎりまで飾るのを忘れられて、暗い段ボールの中、外に出るのを待ちわびる年もあったはずです。

 松尾芭蕉は、『おくのほそ道』の中で、芭蕉庵を後にする日、次のような句を詠んでいます。国語の授業で必ずふれる、あまりにも有名な句ですが・・。

 草の戸も 住みかはる代ぞ ひなの家

 芭蕉庵から弟子杉山元雅の別宅に移るときに詠んだ句です。ひな人形が飾られるようなにぎやかな家族が、自分の後に住むことを想像して(実際庵に戻り、住人の姿をみたという説もありますが・・)作られました。

 旅たつ人をうらやましいと思いながら、「ひなの家」のぬくもりもやはりいいと思ってしまう・・・。なかなか旅たてない、腰が重い(?)自分です。

 (おひな様の写真、ちょっと恐くなってしまいました・・。)