「旧蚕糸試験場フロッタージュ・プロジェクト2010」 ― 2010/03/26 22:46
3月6日、 岡部昌生さんの「旧蚕糸試験場フロッタージュ・プロジェクト2010」に行ってきました。
日野市甲州街道駅の近く、閑静な住宅街を抜けると、仲田小学校が見えてきます。その隣には、小さな森が広がり、森は「自然体験広場」と名付けられ、子供たちの遊び場になっています。生い茂る木々の間、小道をたどっていくと、一軒の廃屋。そこが会場でした。
このあたりに蚕糸試験場があったなんて全然知りませんでした。廃屋は蚕を飼育していた蚕室だそうです。
建物の2階はしきりや柱のない長い部屋です。ここで蚕が飼育されていたとか・・。空調を調節するため、窓がいくつも並びます。窓からは鬱蒼と木々が見えます。空中に浮かぶ不思議な空間。この部屋に岡部さんのフロッタージュ作品がならんでいました
横浜から八王子まで、絹の道を歩き、路上に紙を広げ、鉛筆を動かし、その下に広がる図面を擦りとる。フロッタージュの技法です。その町に封じ込まれた時間(「都市の皮膚)を映し取りたいと岡部さん。北海道の桑園、養蚕の盛んな地に住んでいらっしやったアーティストは、この地とつながるような感覚、自分の原風景を持っていらっしゃるのでは・・。廃鉱や廃墟・・。時間の流れの中で置き忘れにされた地をうつしとってきた岡部さんの思いが続いているようです。
また、仲田小の子供たちと広場の中で擦りとったフロッタージュ作品も置かれていました。石をこする鉛筆の音が部屋の中一杯に流れていました。ずっと聞いていると、不思議に蚕が桑の葉を食べる音にも聞こえてきます。部屋の中にいると、蚕を飼っていた頃の時間が戻ってきそうです。子供たち、未来へ・・、この止まった時間が引き継がれていく。そんな感じもしてきます。
この企画をすすめたのは首都大学東京の学生さんたちです。学生主催によるシンポジウムも行われ、刺激的な一日でした。アートが人をつなぐのもいいですね。
日野市甲州街道駅の近く、閑静な住宅街を抜けると、仲田小学校が見えてきます。その隣には、小さな森が広がり、森は「自然体験広場」と名付けられ、子供たちの遊び場になっています。生い茂る木々の間、小道をたどっていくと、一軒の廃屋。そこが会場でした。
このあたりに蚕糸試験場があったなんて全然知りませんでした。廃屋は蚕を飼育していた蚕室だそうです。
建物の2階はしきりや柱のない長い部屋です。ここで蚕が飼育されていたとか・・。空調を調節するため、窓がいくつも並びます。窓からは鬱蒼と木々が見えます。空中に浮かぶ不思議な空間。この部屋に岡部さんのフロッタージュ作品がならんでいました
横浜から八王子まで、絹の道を歩き、路上に紙を広げ、鉛筆を動かし、その下に広がる図面を擦りとる。フロッタージュの技法です。その町に封じ込まれた時間(「都市の皮膚)を映し取りたいと岡部さん。北海道の桑園、養蚕の盛んな地に住んでいらっしやったアーティストは、この地とつながるような感覚、自分の原風景を持っていらっしゃるのでは・・。廃鉱や廃墟・・。時間の流れの中で置き忘れにされた地をうつしとってきた岡部さんの思いが続いているようです。
また、仲田小の子供たちと広場の中で擦りとったフロッタージュ作品も置かれていました。石をこする鉛筆の音が部屋の中一杯に流れていました。ずっと聞いていると、不思議に蚕が桑の葉を食べる音にも聞こえてきます。部屋の中にいると、蚕を飼っていた頃の時間が戻ってきそうです。子供たち、未来へ・・、この止まった時間が引き継がれていく。そんな感じもしてきます。
この企画をすすめたのは首都大学東京の学生さんたちです。学生主催によるシンポジウムも行われ、刺激的な一日でした。アートが人をつなぐのもいいですね。